GuitarとPianoのDUOといえば1960年代のJim Hall(g)&Bill Evans(p)の名盤「アンダーカレント」。そして最近ではPat Metheny(g)&Brad Mehldoau(p)のアルバムが記憶に新しい。音楽の3要素(メロディー、リズム、ハーモニー)すべてを兼ね備えた支配力を持つこの2つの楽器同士のアンサンブルは、限りない広がりをもつ宇宙であり、かつ簡単に崩壊してしまう危険な香りをもはらんでいる。 今回のアルバムは、それぞれのオリジナル曲はもちろん、ボブ ディランの名曲「風に吹かれて」から、Jazz Pianoの珠玉 の名曲「Waltz for Debby」、そして有名ではあるがほとんど演奏されることのないDave Brubeckの迷曲「トルコ風ブルーロンド」までに至るまで、バラエティに富んだ曲を選曲。全く個性の違う2人による双頭リーダーアルバムらしい世界が大いに展開された、今までにまったくなかったような楽しさ、切なさ、美しさあふれるGuitar&Piano DUO によるJAZZアルバムである。
1.Blowin' in the Wind
2.The Blue Bird
3.Bird
4.Waltz for Debby
5.氷の風
6.Blue Rondo A La Turk
7.脳裏に焼きついたもの
8.疾風怒濤